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磐田薬剤師会は地域医療に貢献するNPO法人です。

TEL. 0538-32-9989

静岡県磐田市上大之郷51番地 磐田市急患センター2F

薬シリーズDRUG&INFORMATION

高血圧薬とは

高血圧の薬を医師が処方する際には、高血圧の原因、病状、年齢、性別の他に糖尿病、心臓病、腎臓病などの病気を持っているかなど、患者さんの状態を総合的に判断して薬を選択します。

1種類では効果が不十分な場合、降圧効果の増強と副作用の軽減のため、併用療法といって2種類以上の作用の異なる降圧薬が、組み合わせを考えて処方されます。

血圧が高い状態が続けば、自覚症状がなくても、動脈硬化や心肥大が進みます。脳卒中や心筋梗塞の危険因子であり、腎臓病にも関ります。血圧を下げることにより、これらをかなり予防できます。高血圧はきちんと治療することが大切です。

主な降圧薬の種類

利尿薬

食塩の成分であるナトリウムと水分の排泄を促し、体内の循環血液量を減らすことにより血圧を下げます。(たとえば、ラシックス錠、ルプラック錠、アルダクトンA錠、フルイトラン錠等)

交感神経抑制薬

自律神経のひとつである交感神経の緊張を解いて、血圧を下げます。
心臓の収縮力を低下させ、心拍数を減少させる「β遮断薬」、血管を広げることにより血圧を下げる「α遮断薬」、両方の作用を持つ薬などがあります。(テノーミン錠、ケルロング錠、カルデナリン錠、ワイテンス錠等)

カルシウム拮抗薬

血管壁の細胞内にカルシウムイオンが流入すると血管が収縮して血圧が上がります。この薬は細胞膜に作用してカルシウムイオンの流入を抑え、血管を拡張することにより血圧を下げます。(アダラートCR錠、コニール錠、アムロジン錠、ムノバール錠等)

アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)

血管を収縮させて血圧を上げる作用のある「アンジオテンシン2」を生産する酵素の働きを抑えて血圧を下げます。(レニベース錠、タナトリル錠、コバシル錠、エースコール錠)

アンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB)

「アンジオテンシン2」の働きを抑えることにより血圧を下げます。(ニューロタン錠、ブロブレス錠、ディオパン錠、オルメテック錠等)
 

生活習慣の改善

高血圧の治療は、生活習慣の改善が重要です。一般的には、降圧薬治療に先立って開始され、降圧剤治療中も、続けることが大切です。
  1. 食塩制限
  2. 野菜、果物の積極的摂取(コレステロール等を控える)
  3. 体重の適正化 BMI(体重÷身長2)で25以下
  4. 適度な運動
  5. アルコールを控える
  6. 禁煙
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糖尿病薬とは

血糖を下げるお薬は作用によって大きく3つに分けられます。

インスリンの出をよくするお薬

アマリール錠、オイグルコン錠等

インスリンの働きをよくするお薬

アクトス錠、メルビン錠等

食後の糖の吸収を遅らせて、食後の血糖の上昇を抑えるお薬

ベイスン錠、グルコバイ錠等

いろいろな種類のお薬があります。

○○○○○○○○イメージ

食事療法や運動療法を行っても血糖値が目標まで下がらない場合、薬物療法を行います。
血糖をコントロールすることで合併症の発症や進展を防ぐことができます。何れの治療方法においても中断しないことが大切です。
 

糖尿病と食事

糖尿病はインスリンの働きが低下して、血液中の糖分(血糖)が異常に高い状態(高血糖)が続く状態をいいます。
原因としてインスリンの働きが低下したり、インスリンが出なくなることに起因します。さまざまな病気に関係する遺伝因子と過食・運動不足・肥満・ストレス・妊娠など多くの環境因子によって引き起こされます。
高血圧を放っておくと、目や腎臓の障害、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。

食事療法

  1. 栄養バランスのよい食事を1日3食、規則的にとりましょう。
    (まとめ食いは一度にたくさんのインスリンが必要になり、スイ臓に負担がかかります)
     
  2. 野菜は毎食とりましょう。食物センイが血糖の吸収を抑えます。
     
  3. 副食は一食一皿にしましょう。
    (魚、肉、卵・・・e.t.c)
     
  4. 主食(ごはん)は適量にしましょう。
     
  5. 油は控えめにしましょう。
     

日常生活のみなおし

一般的に他に疾患がない場合は、食事療法を最低3ヶ月間行って、それでも目標値への低下がない場合に薬物療法になります。
抗高脂血症薬の種類はいろいろありますが、大きく分けて、中性脂肪を下げるお薬(ベザトール、リバンチル、エパデール等)とコレステロールを下げるお薬(メバロチン、リポバス、リピトール等)があります。
薬物療法をはじめると、食事療法、運動療法がおろそかになる事がありますが、食事療法、薬物療法、運動療法の3つが大切です。続けるようにしてください。

  1. 運動は無理せず続けましょう。
     
  2. タバコ・アルコールはひかえましょう。
     
  3. 休養をとり、ストレス管理をしましょう。
     
  4. 足の手入れをしましょう。

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高脂血症とは

高脂血症は、血液中の脂質が多い状態です。これを放っておくと動脈硬化が進み、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤や、腎臓の障害など、さまざまな合併症が起こりやすくなります。
原因とは、遺伝的な体質や肥満・食べすぎ・運動不足・長期の飲酒などが考えられます。糖尿病のコントロールが悪かったり、腎臓病なども、高脂血症につながることがあります。又、女性は更年期になると、コレステロールが上昇することがあります。高脂血症と言われたら、下のポイントに注意して、生活習慣を見直してください。
  1. 食べすぎに注意する
    一日に必要なエネルギーは標準体重(身長2×22)×25〜30kcal、身長160cmなら1700kcalです。
     
  2. 脂肪のとりすぎに注意する
     
  3. 肉より魚を重点にとる
    魚に含まれる不飽和脂肪酸(EPA,DHA)がコレステロールを下げます。
     
  4. コレステロールの多い食品は抑える
    特に鶏卵を控えましょう。
     
  5. 食物センイ(野菜、きのこ、こんにゃく)を多くとる
     
  6. ビタミンE、C、カロチンを多くとる(いも、緑黄色野菜)
     
  7. アルコール、ジュースは控える
     
  8. 禁煙する
     
  9. 運動をかかさないようにする

     

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